寧波スマートシティセンター 鯤鵬館

陸海氏(寧波大学)との共同

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設計:團紀彦建築設計事務所

   悉築(上海)建築規劃有限公司

   寧波大学建築設計研究院有限公司

所在地:中国浙江省寧波市

用途:展示複合施設

敷地面積:103,833㎡

延床面積:29,956㎡

構造:SRC造、一部RC造

階数:地上2階、地下1階

​竣工:2021年

写真:寧波新鋭図像有限公司

この建築は中国浙江省寧波市の中心を流れる甬江沿いの公園内に計画される展示複合施設である。内陸側には新しく計画されたオフィスビル群が立ち並んでおり、川への眺望を妨げずそこから見下ろす景観を美しくすることと、内陸と川を繋ぐ結節点を大地と一体化されたフォルムを設定することで川に沿った細長い公園を分断せずにその連続性を保つことが必要であると考えた。

甬江沿いの公園は市民の遊歩道として計画されており、ジョギングをする人たちや太極拳などの健康のための屋外スペースとして用いられている。建物の用途は8~10mの天井高を持つ両翼の展示スペースを主体としており、都市の発展や市民活動の発表や展示スペースとして活用されると共に市民活動の場や公園に集まる人たちのためのカフェテリアなどが設けられている。建物周辺のランドスケープ下部のパーキングは搬出入のローディングスペースを提供すると共に来訪者がスムーズに施設を利用できるようになっている。

建築が都市と公園を分断しないようにゲート性を持たせながら、建築のヴォリュームに基壇性を持たせて建築と大地を一体化した。このためにアプローチ側は緩やかに前面道路から上がって正面のゲートに至るようになっており、ゲートをくぐると甬江の流れと対岸の景色が開かれる。建物全体が持つ長い両翼は眼下の長楕円形に囲い込み、さまざまなイべントや市民活動ができる広場をつくる。この広場を中心に川沿いの遊歩道がスパイラル状に引き込まれると共に、地上高さ15mの建物上部の遊歩道にも導かれて甬江と対岸を見渡す展望スペースをつくり出している。

寧波市のある中国江南地方は歴史的にも豊かな水に恵まれた地域である。本計画もまた甬江の流れを賛美し、水の豊かさを楽しむ場所となることと、人びとが滞留でき,より一層利用される豊かな公共空間を提供したいと考えた。

甬江とそれに沿った公園の流れを内部に引き込み、内陸の都市から川に向かうゲートを設定することで、都市と自然が共生するインターフェイスとなるように計画されている。

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